こわれたひとりごと

ジャンプジャンプ言い過ぎな人達を愛でる

ある日ふと気づいた

今週のお題「わたしの好きな歌」

2011年、突然母がこんなことを言い出した。
亮太かわいい。
ちなみにうちは私を含めた姉妹と父母の4人家族である。ペットもおらず、孫も近所に幼子もいない。無論父の名は亮太ではない。

亮太とは、藤巻亮太さんのことである。ソロ活動をして久しいのでもはや補足の必要性もないが、レミオロメンのギター&ボーカリストである。
余談だが私は彼を見る度に鈴木福君が思い出されて仕方ない。誰か共感してくれまいか。ちなみに母には叱られた。

コンサートは数年前に地元に来たさだまさしのに一度行ったきりで、好きな歌手の話など聞いたこともなく、姉妹揃ってバンドブームにミスチルラルクにキャーキャー言ってた時も何の興味も示さなかった母がレミオロメンに突如としてハマったというのはまさに青天の霹靂であり、我が家の一大事件であった。

驚きすぎて衝撃を受けたことだけしか残らず結局何がきっかけか記憶にないのが残念だ。

とにかく詞がいいとかメロディーが残るとか歌が上手いとかあなたが気づく数年前にほとんどの日本国民が気づいてたことを誇らしげに言うものだから、呆れたものだがまあ面白い。

離れて暮らしていたためどれくらいのハマりようかわからないうちに、とりあえず手元にあったetherとHorizonを貸そうか?と連絡したら何で知ってるん?と驚いていた。
いやだからほとんどの国民が知ってるから、彼らのことを…。

地方都市ですらない田舎に住む母のブームに合わせたかのようにレミオロメンは全国ツアーで地元に来てくれたため、母も大好きなバンドの作品を生で体感することができた。ライブTシャツまで買ってご満悦だったようで何よりだ。今思えば、活動休止を見据えての行脚だったのかもしれないが。

特に好きな色やキャラクターなどなかったのに、例えばSakuraがいい曲だから桜色のものにしてとか、ひとつの好きから色んなものに意識が向けられていって様々なお気に入りが派生していく様は、見ていて面白いし楽しい。

レミオロメンが休止してソロの楽曲も好きで聞いているが、お気に入りの曲はレミオロメン時代のSakuraや花鳥風月など、その時々で変わるようだ。

私も久しぶりに彼らの過去のお気に入りの曲たちを聴き返すことが多くなった。
いくつか好きな曲があったアルバムの中でも特に気に入った曲があったのだが、ふと母から尋ねられて言葉に詰まった。
これどういう意味?何のこと?

繰り返し聴くほど好きな曲なのにタイトルの意味すらわかっていなくて、でも何故だか調べることも無くその話は流れて忘れてしまった。

今週のお題を見て、どの曲がいいかな決めきれないなと悩んでいた時ある日ふとその記憶がよみがえった。今のわたしならそのタイトルの意味が分かる。久しぶりに自分から母に連絡した。

あの時言ってたドッグイヤーの意味わかったよ。